紅茶ベアーです。
美味しい紅茶に出会うため、日々活動中しています。
珈琲には、カフェインが入っているのは有名だが、紅茶にもカフェインが入っているらしい。
実は、珈琲よりも紅茶の方がカフェインが多いという噂も聞いたので、その真相を知りたい。
紅茶のカフェインについて、解説します。
自宅でできる、カフェインを減らす、淹れ方も併せて、紹介します。
参考文献
- 農林水産省のHPから抜粋(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html)
- 厚生労働省のHPから抜粋(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
- 食品安全委員会の資料「カフェインについて」(file:///Users/masafumigoto/Downloads/kai20180126ik1_010.pdf)
そもそもカフェインって何?
カフェインの一日の摂取量は、どのくらいならOK?
2015年の栄養ガイドラインに関する科学レポートでは、健康な大人では、適正なカフェイン摂取、すなわち1日当たり3~5カップ又は1日当たり400 mgまで、であれば心血管疾患などカフェインの慢性的毒性のリスクは増加しないとしています。
1日あたりのカフェイン摂取量として、健康な成人で400mgまでとされています。
大人では、カフェイン摂取量が3 mg/kg体重であれば急性毒性の懸念はないとし、これから、体重70 kgの大人であれば、1回当たり200 mgのカフェイン摂取であれば健康リスクは増加しないとしています。
紅茶のカフェインは、コーヒーより多いって、本当?


本当です。でも、違います。
正確にいうと、紅茶の茶葉は、珈琲の豆(粉)よりも、カフェインが多いです。
100gあたりだと、紅茶の茶葉のカフェイン含有量は2.7%で、珈琲の豆は1.5%と言われています。
ただ、一杯を淹れるのに、使用するグラム数が違います。
どのくらいかというと、100mlを作るのに、紅茶の茶葉は3〜5gに対し、珈琲豆は10〜12gを使用するのが一般的です。
文部科学省「日本食品標準成分表(七訂)」で、同量(100ml)の珈琲と紅茶を比べてみると、珈琲は60mg、紅茶は30mgのカフェインが含まれていました。
食品名 | カフェイン含有量 | 備考 |
---|---|---|
コーヒー(浸出液) | 60mg /100ml | 浸出方法:コーヒー粉末 10 g/熱湯 150 ml |
紅茶(浸出液) | 30mg /100ml | 浸出方法:茶 5 g/熱湯 360 ml |
実際は、飲み物として、カフェインを比較していると思うので、紅茶よりも珈琲の方が多いです。
なので、紅茶のカフェインは、珈琲の約半分といえます。
飲み物として、一杯同士を比べると、カフェインは、珈琲の方が多い。
デカフェって何?カフェインは入ってないの?
デカフェとは、本来、カフェインがを含んでいる飲み物から、カフェインを取り除くことです。もしくは、カフェインを含まなくなったものです。
紅茶の世界では、「デカフェの紅茶」として、販売しています。
世界のお茶専門店の『ルピシア』さんでは、現時点で技術的にもっとも安全性が高く、風味を損ないにくいとされる二酸化炭素を使用した超臨界抽出法を採用し、カフェイン成分を除去した、茶葉を販売しています。
午後の紅茶で有名な『キリンビバレッジ』さんでは、紅茶葉が持つ香りや味わいはそのままに、カフェインだけを取り除く、キリン独自の製法(カフェインクリア製法)によって、カフェインゼロにした、紅茶を販売しています。
ちなみに、ご自宅でも試せる、カフェインを減らす方法があります。
実は、紅茶の淹れ方によって、カフェインは減らます
ティム・ドフェイ著「究極の紅茶をいれるために」という本に、デカフェティーの淹れ方が書いていました。
それを参考にして、紹介します。
- ティーポットを温めておく
- 茶葉を入れる
- ティーポットに湯を注ぐ
- 蒸らしはじめて、25〜30秒したら、ポットの紅茶を捨てる
- ティーポットに再度湯を注ぐ
- 茶こしを使って、ティーカップに紅茶を注ぐ
「水抽出」という手法によって、カフェインを減らしています。25〜30秒ぐらいのごく短時間で、ほとんどのカフェインが水に溶け出すという性質を利用しています。
ただ、香りや風味も飛んでしまう恐れがあるため、バランスが重要です。
きちんと時間を測って淹れましょう♪
紅茶を飲めば、なおさら良いですね!